歯周病学会認定取得は何から始めればいい?
日本歯周病学会の認定取得は難しい!
と聞いた方も多いのでは?
日本歯周病学会の認定歯科衛生士とは、
全国に1090名 (H30.4.1の統計)
その内、東京171名 大阪69名
和歌山にいたっては2名です。
狭き門かもしれませんが、
取得すれば、自信がつくことはもちろん。
それだけ価値のある歯科衛生士と言えます。
歯周病学会に必要な症例は5症例。
1次選考が写真や症例の概要を送って審査され、
2次選考では、5症例中の1症例を選び、
東京でケースプレの発表を行います。
受験するには、条件があり、
ある程度臨床経験や、学会参加が必要で、
単位が必要です。
※詳しくはこちらの日本歯周病学会のHPをご覧ください。
http://www.perio.jp/member/certification/hygienist/
5症例も集めていこうと思えば、
資料撮りが長期化するので、気力が必要です。
もともと、データをきっちりと集めている歯科医院なら
症例を作りやすいですが、
1から始める方は何をすればよいのか、解説します。
1.パノラマ・デンタル10枚法
2.口腔内写真
3.歯周ポケットの精密検査(6点法)
4.PCRスコア
1~4.は
初診時、
再評価時、
メインテナンス移行時、
最新メインテナンス時
に記録をとるようにしましょう。
レントゲンはあまり頻繁に撮影できないので、
初診時、
PとC治療終了後の、初めてのメインテナンス時、
以降2年に1回など、節目のときに撮影しましょう。
パノラマがメインになりますが、
中等度~重度の歯周病の方は、
特に経過観察が必要な部位はデンタル撮影が有効です。
デンタルの方が鮮明で、予後の比較が行いやすいです。
最後に、
「子どもがいながら、限られた時間で
認定を目指すことは可能でしょうか?」
数名の方から質問がありました。
答えはYESです!!
しかし、努力と継続力があればです。
やはり、症例の初診時から最新メインテナンスまでの
経過資料を追っていくには、時間と労力が必要です。
あらかじめ症例にする方をピックアップし、
特に注意して計画的に資料撮りを行います。
そして、一番大切なのは、
患者さんに継続来院していただく必要があります。
初診の段階から良好な関係が築けるように、
また、十分な説明をして、信頼していただけるように、
担当した歯科衛生士さんで、次の来院につながるかどうかが決まります。
私は担当した初診の方に、アポイントの希望曜日など伺います。
もしご自身がパート勤務でも、できるだけ自分の来ている日に予約を
合わせてくださる患者さんもいます。
まずはきっちり担当患者さんを決めていきましょう。