メインテナンスに来てもらうには?
こんにちは。AYANOです。
メインテナンスがもともと定着していない患者さんに、
カリエス治療が終わり、
「次回から定期メインテナンスにお越しくださいね。」
と言っても、
そのまま来院が途絶える…。
そんな経験ありませんか?
どうすればメインテナンスに通ってくれるのか?
メインテナンスが定着していなければ、
歯科衛生士として、大きな問題です。
どのようにアナウンスしているか?
まずは、現状の見直しで、
いつ … When
誰が … Who
どのタイミングで … What is the timing
どのように … How
説明していますか?
<When>
大切なのは初診時から、
メインテナンスの重要性をお話しするのが一番です。
ここでは、短く、簡単にお話しします。
「定期健診、メインテナンス」
といった言葉を知っているか?
通ったことがあるか?
をお話しします。
<Who>
初診時にお話しをするとなると、
初診カウンセリング時になると思いますが、
この時にトリートメントコーディネーターが話すのか?
歯科衛生士が話すのか?
歯科助手や、受付が話すのか?
または歯科医師が話すのか?
おすすめは歯科衛生士から話すことです。
話した歯科衛生士が、その後も、担当するということが大切です。
歯科衛生士が話すメリットは、
初診時から患者教育ができる
患者との信頼関係が早く築きやすい
その方の問題点や、特徴、考え方などを知れる
ことが大きいです。
デメリットは
歯科衛生士が、
初診カウンセリングや、説明に時間をとられる
ことです。
プレイヤーとして、働くことをもとめられ、
院長にとって、歯科衛生士が話す時間は、
1円もお金を生み出していない…と考えるDrもいます。
一方で、歯科衛生士でなく、
トリートメントコーディネーターや、歯科助手が、
初診カウンセリングを担当し、説明する医院も多いでしょう。
その場合も同じく、
節目の説明の度に、同じ方が担当してお話しするのがよいです。
<What is the timing >
どのタイミングで?
初診時から少しずつ、情報をお伝えするのが望ましいですが、
初診時に話さない方がいい場合があります。
それは、
患者の痛みが強いとき
こちらのお話しが聞ける感じではないとき
は、数回の来院を重ね、
痛みが落ち着いて、話せる状態になってから、
メインテナンスについて説明しましょう。
<How>
どのように説明するかは、人によって様々です。
また、対応する患者さんによって、
説明に使う媒体を変えたり、
話す順や、言葉を変えて説明できるように準備しておきましょう。
私の場合は、
・メインテナンスを受けたことがあるか?
・歯科衛生士が関わるSCや、PMTCを受けたことがあるか?
・歯周ポケット検査を受けたことがあるか?
・歯周病を知っているか?
・歯科の来院歴はどのようなものか?
様々な情報を得てから、
その方に合わせた話し方をします。
カリエス治療でしか、歯科に通ったことがない、中高年の方と、
歯科が子どものとき以来で、大人になって初めて来院した20歳の方では、
やはり歯科に対しての印象や、知識も違うので、
同じことを説明するにしても、話し方や、話す順が違います。
いかがでしたか?
ご自身の勤める歯科医院では、どのようにお話しされていますか?
私が歯科衛生士になりたての頃は、
医院で初診カウンセリングというシステムもなく、
始めに担当はなく、
Drがカリエス治療を全て終えた日に、
ちょっと呼ばれて、
「次回から衛生士さんが定期健診するので、3ヶ月後にきてください。」
と、名前もなく、紹介される程度でした。
(紹介もなく、Drが説明して終わりのときも多かったです。)
患者さんがその医院に通っていたのは、
歯科医師の先生がよかったからで、
私と通院中に接点もなく、
もちろん信頼関係など、築けるはずがありません。
「歯科衛生士」
という言葉も知らない方が、
「先生に来てと言われたから。」
と、何とか初回のメインテナンスに来られてから、
ようやく歯科衛生士の出番になり、
歯周病や、むし歯の予防のお話しをしていく…。
やはり、それではメインテナンスの定着は、
とても大変です。
今では、メインテナンスが当たり前の医院が増え、
定着していると思いますが、
まだまだ、これからの医院さん。
今日のお話しを参考に、実践してみてくださいね。
予防歯科をつくるには、
歯科衛生士の力が絶対必要ですよ!