初診カウンセリングを導入したい
こんにちは。AYANOです。
悩める歯科衛生士さんに、役立つ情報発信をしています。
今回のテーマは「初診カウンセリング」
今でこそ、初診カウンセリングを導入している歯科医院は増えましたが、
まだ導入されてない医院にとっては、未知の領域ですよね。
そこで、はじめて初診カウンセリングを導入するにあたり、
どのようなことを準備していけばよいか、お話ししますね。
1.カウンセリングを行う場所
カウンセリングをどこで行うかは、とても重要で、
やはり、はじめから診療のチェアーに導入されると、
緊張されます。
チェアーに座ると、患者さんは「まな板の鯉」状態。
患者さんは言いたいことや、悩みを言えず、治療に入っていきます。
そこで、もし患者さんの望んでいたものと合致しなければ、
何も言わずにその方は来なくなるでしょう。
来院が途絶えるのは、カリエス治療が終わった後かもしれません。
いずれにしろ、やはり、メインテナンス率を高くするのと同様で、
気に入って、継続来院して頂くには信頼を築いていくことが大切です。
早く治療してほしい方にはよいかもしれませんが、
やはり、
患者教育を行いながら、信頼を構築していくには、
初診カウンセリングはかかせません。
むし歯も、歯周病も、予防していく上で、
はじめにしっかりお話しを聞くことは重要です。
カウンセリングルームを設けるか、
パテーションなどで個室空間をつくるのがベストです。
診療所のスペースの問題で、チェアーサイドで行う場合もありますが、
そのときは、できるだけ治療の削っている音(タービンなどの音)が、
聞こえない、静かな空間をつくれるよう、
治療チェアーから離れたチェアーで行いましょう。
2.カウンセリングシートの作成
カウンセリングシートを作成し、どの順で聞いていくのがよいか、
あらかじめ決めておくことで、どのスタッフがカウンセリングにあたっても、
聞きもれがないようにします。
・主訴は何か?
・当院になぜ来られたか?
・今までの歯科医院ではどのような治療を受けられてきたのか?
・どんな状態にしてもらいたいのか?患者さんの望みは何か?
3.診療システムの紹介
・今日何を行うのか
(プロービング検査や、レントゲン写真、口腔内写真などの資料撮りの説目)
・どのような考え方、治療のすすめ方を行っているか
(予防歯科の概念や、治療が終わったあとのメインテナンスが重要なこと、
その他唾液検査など、行うことの重要性を説明)(初診時に簡単に説明し、また後日、治療計画や、検査結果としてCやPをお話しする。
「初診時はたくさん話しを聞いてくれたが、そのあとの説明がない。」
とならない為にも、検査と結果をしっかり伝えることは重要です。
4.患者さんに約束してほしいこと
例えば、キャンセルのある場合は、1日前までに電話していただくことや、
痛い場合は無断でお越しいただくより、電話予約して頂いた方が、
他の患者さんに迷惑をかけず、スムーズにご案内ができることをお話しします。
5.初診予約は電話がよい
30分はカウンセリングや資料撮りの時間に当てたいので、
予約をとる際は、実際にチェアー外で、30分早めにとるのがよいでしょう。
始めはお話しが上手くいかないかもしれません。
ですが、慣れれば、とてもたくさんのことを、
お口を診る前に知ることができ、
患者さんとも信頼関係が築きやすいです。
そして、初診カウンセリングをしていく中で、
心理学、NLP、コーチング
などの知識があると、
さらにカウンセリングが実りあるものになります。
ぜひ、初診カウンセリングをはじめてみましょう!