
1.TCHとは?
上下歯列接触癖(Tooth Contacting Habit)以下TCH
無意識のうちに上下の歯を接触させている時間が長くなることで、
ひどい方では、歯の痛みや違和感を感じます。
2.症状
・歯がしみる
・顎関節の違和感がある
・肩や首のこりがある
・頭痛がある
・体がだるい
などの症状としてあらわれます。むし歯でないのに歯がしみる。
知覚過敏にも似たような症状です。
3.臨床的判断
TCHを患者自身が把握されていない場合も多く、
TCHに関連するアンケート項目に答えていただくのもよいです。
その他、歯科衛生士が視診でTCHの可能性がある方を見極めましょう。
・頬粘膜に咬線がある
・頬粘膜、皮膚がかたく分厚い
・骨隆起がある
・超音波スケーリング時に歯がしみる
・Hys症状がある
・歯の動揺がある
・歯にひび(クラック)が入っている
このような症状がないかも観察しましょう。
4.TCH確認ポイント
①しみる、肩こり、頭痛などの自覚症状があるか?
(起床時?起きている時?)
②口腔内を見て、TCHにつながる特徴的なものはないか?
③パソコンや、筋トレ、スポーツなど、くいしばりが起きやすい
日常の生活行動を確認する。
5.TCH改善策
①まずは、質問からご自身のくいしばりを自覚してもらうこと。
自覚されたら、どんなときにかみしめ、くいしばりをしているのか、
確認する。
くいしばり、噛みしめに気づいたら、歯を離すこと。
②口腔周囲筋の緊張をとる。
マッサージやお顔のストレッチです。
③ナイトガード
夜就寝時にマウスピースを使用する。
ナイトガードについて、さらに詳しく上級編で書きます。
(歯科衛生士さんの反響が大きかったところ)