歯周病に効果があるヨーグルトとは?
2019年5月23日
こんにちは。
歯科衛生士の前池 綾乃です。
本日は歯周病や虫歯予防に効果がある、
ヨーグルトを紹介します。
OHAYOから発売された、
「ロイテリヨーグルト」
昨年の日本歯周病学会で試食し、
今は近くのスーパーで販売されています。
ロイテリヨーグルトは、
ロイテリ菌が入っているヨーグルトですが、
パッケージを見ただけでは、どんな効果があるのかわかりませんね…。
ロイテリ菌が生きて腸にまで届きます。
1.ロイテリ菌の効果
①歯周病菌を減らす
②ムシ歯菌を減らす
③口臭が改善する
④胃腸の悪玉菌を抑制する
⑤感染症やアレルギーを改善する
歯周病も、ムシ歯も予防ができ、
お口だけでなく全身も健康になる、
万能ヨーグルトなんです!
2.バクテリアセラピー
最近歯科界でよく聞くようになった、
バクテリアセラピー。
バクテリアセラピーとは、体外から善玉菌を取り入れ、
悪玉菌と入れ替えることで、善玉菌を増やし、
自らの免疫力で健康を維持する考えです。
人の体の表面には、1000種類以上、
100兆以上の細菌が存在します。
重さにすると約2kgもあるそうです!
バクテリアセラピーに注目が高まっている
きっかけは、抗生物質が効かない、「薬剤耐性菌」の増加です。
薬大国の日本では、風邪をひいたり、体調が悪いとすぐに
抗生物質を服用される方が多いです。
抗生物質は悪玉菌だけでなく、善玉菌も殺してしまうので、
使い続けると薬が効かない上に、
自分の免疫力が低くなってしまいます。
3.全身の健康は口から
唾液1mlあたり1億
プラーク1gあたり1000億もの細菌が存在します。
これは大腸に匹敵します。
健康な人の腸内細菌のバランスは、
「善玉菌2:日和見菌7:悪玉菌1」、
そして健康な人の口の細菌バランスは、
「善玉菌10:悪玉菌1」と言われています。
体の中の侵入口であるお口の菌が、
善玉菌ばかりなら、体内へのウイルスの侵入を防いでくれるでしょう。
このように、お口が健康になれば、全身も健康になります。
歯周病は妊娠期の低体重出産や早産、
誤嚥性肺炎、糖尿病を悪化させるなど、
全身と深いつながりがあります。
1日1個、ロイテリ菌ヨーグルトを食べて、
免疫力を高めませんか?
ちなみに1個約150円。毎日食べれるのなら、
1ヶ月間、続けてみてください。
歯科から素晴らしいロイテリヨーグルトを、
患者さんにすすめてみてくださいね。